先日の「ウソのウソ」記事の追記:NTT、消防局のほうに問い合わせてみました

はてブ等でご指摘のあったことについて気になったので
NTT、消防局のほうに問い合わせてみました

電話回線について

http://www.ntt.co.jp/saitai/tsushin.html
災害の救援、復旧や公共の秩序維持に関係する機関に設置する
災害の救援、復旧や公共の秩序を維持するため、法律に基づいてあらかじめNTTで指定させていただいている電話です。 この電話は、被災地およびその途中にある全ての電話設備が被災しないかぎり、優先的に利用可能です。

設置機関
・ 気象、水防、消防、災害救援機関およびその他の国または地方公共団体の機関
・ 秩序の維持、防衛、輸送の確保、電力の供給、水道の供給、ガスの供給に
  直接関係のある機関
・ 新聞社、通信社、放送事業者の機関 など

問い合わせたところ、災害時には一般回線の優先度を下げ、公共の機関の電話を優先するそうです
docomoには問い合わせませんでしたが
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/report/070824.pdf
同様の対策に加えて、衛星携帯電話の貸し出しを公共機関に行うようです。


輻輳の公共機関に対する対策はとられているようです。
それでも一般市民としては、171(忘れていない)のサービスを使うほうがいいでしょうし、安易な回線利用は控えたほうがいいでしょう。

消防局の水確保について

消防局は各自治体に分散しているので、最寄りの消防局に問い合わせるのが正確と思います。
私は当時の話を伺うのも含めて神戸市消防局に問い合わせました。


消火活動に使われる水は防火水槽から優先的に使われるそうです。
なので、一般家庭で蛇口がいっせいにひねられたからといって、放水の水圧が下がるとかはないそうです。


当時、消火用の水が十分確保出来なかったのは、防火水槽そのものは無事だったのですが、そこからの水道管が古くなりすぎて地震で破損してしまったためとのことでした。
今は、防火水槽からの水道管の補強も進んでいるし、海水を消火用に利用できる装置もあるそうです。
この装置はおそらく河川からも利用出来るのではないかと思います。

はてブ返信

id:tripleflat 社会 「風呂桶に水を貼る事により、重量物になって、家屋の倒壊につながる場合がある。」これについての見識が知りたいです。

古い家屋で、二階にお風呂があるような場合はひかえたほうがいいかもしれません。
マンションとかでそういうケースを想定すると、そこまでダメージをうけたマンションは余震で倒壊する恐れがあるので速やかに退去するべきでしょう。
ただ、風呂の水の有無レベルで倒壊が左右されるのであれば、住人がいっせいに非常階段に集まるだけで倒壊してしまうかもしれません。
これは本当にケースバイケースですね。

ぶっちゃけの雑感

今までの話をひっくりかえすようですが、地震のときどうするべきかっていうのは本当にケースバイケースです。
これさえしておけば絶対大丈夫なんて対策は残念ながらないと思います。


今回の話は阪神淡路大震災をベースにした話だと思うのですが、これがスマトラ沖地震をベースに話しをするなら、水を溜めるとか溜めないとか言う話以前に「高台に逃げろ!!」が正解になるはずなんです。
かといって高台に逃げて土砂崩れに巻き込まれて死ぬことだってあるかもしれません。
岩手・宮城内陸地震では大規模な地滑りがおきてますし、当時も六甲山の斜面に亀裂が見つかり山側の住人の避難勧告が出されました。



価値観の違いだという話もありました。
そういう面もあるかもしれません。
溜めたその水を独り占めにするのか、それとも困った人に分け与えるのか、その水をどう使うかが正邪の分かれ道になるのではないか?とは思います。


JavaBlackさんのように、「電話は絶対しない!水道水も絶対溜めない!」という行為は他者のためでそれはそれで人として美しい行為だと思います。
たぶん、JavaBlackさんはその時が来たら、絶対電話も水道の蛇口をひねることもしないのだろうなと思います。


だからといって、遭難したとき仲間を捨てて下山した人を非難するようなことは自分には出来ません。
もう一度自分が同じ目にあったとしたら、さとなおさんのように行動すると思います



ここまで読んで、「結局どうすればいいの?」と思う人も多いでしょう
申し訳ないですが、これはケースバイケースです。
ただ、私や被災された方々は、人より少しばかり「こういうリスクがあるよ」というリスクの可能性の引き出しが多いとは思うのです。


「このケースではこういうリスクがある」という可能性の引き出しが多くなれば、より安全な道を選ぶことが可能になっていくのではないでしょうか


これもまた体験者自慢になってしまうのかもしれません。
そのへんの私の不徳の部分は置いておいて、有益であろうと思えるものを取捨選択頂けたらと思います。